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伝えてください ケリーちゃんのお話
ケリーちゃんのような子を二度と出さないために・・・
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プロフィール

みだが羽蘭

Author:みだが羽蘭
『嫁にするなら日本女子大』出身
大学卒業後は15年間公務員をしていたが、第3子が出来た頃から寝たきりじいちゃんを抱える身となり、専業主婦に転身。

しかし、専業主婦はつまらないので、どこでどう間違えたのか、『鳥オタク』になってしまった。

その後、寝たきりじいちゃんと入れ替わるように認知症のバーちゃんをかかえる身となった。
…やれやれ…

ついでに、なぜか…家業の会社役員に転身した…ようで…現在に至る。

長女がネットショップを立ち上げたが…母の強力な要請により…初代愛鳥コガネの名前になった…。

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40年という時間

まず、40年 50年という時間のことを考えて欲しい。
boti2
まだ40年生きていない人は生まれてから今までの時間のことを考えて欲しい。
それがどれだけ長い時間かということだ。
あなたが幼稚園か保育所の庭で遊んでいた時も、ケリーちゃんはケージの中で叫んでいた。
あなたが小学校の入学式に行って胸に名札をつけてもらっていたときも、ケリーちゃんはケージの中で叫んでいた。
あなたが遠足で動物園に行って色々な動物たちを見ていたときも、ケリーちゃんはケージの中で叫んでいた。
電車の中でひまだな~と思っていた時も、ケリーちゃんはケージの中で叫んでいた。
友達と長話をしていた時も、お風呂でのんびりしていた時も、落ち込んでいじいじしていた時も、転んで擦り傷を作った時も、ゲームをしすぎて叱られていた時も、コンビニで買い物をしていた時も、笑っていた時も、泣いていた時も、怒っていた時も、感動していた時も、文句を言っていたときも、いつもケリーちゃんはケージの中にいて『出して!誰か来て!寂しい!』と叫んでいた。

生まれて、歩けるようになって、幼稚園に行って、小学校に行って、中学校に行って、高校に行って、大学か専門学校に行って、、就職して、結婚して、子供が生まれて、その子がまた歩けるようになって、幼稚園に行って、小学校に行って、中学校に行って、高校に行って、進学をどうしようか迷っている頃、ケリーちゃんはやっとケージから出してもらえた。
50年なら・・・・孫が歩けるようになっている・・・我が家の場合・・・
その間、ケリーちゃんはずっとケージの中にいて、ほとんどひまわりの種だけ食べていた。


もしあなたが広さ3畳ほどの部屋に入れられてしまったとする。そこにはベットとトイレはついているが、テレビもラジオも何もない。小さな窓から空だけ見える。食事は毎日同じだ。ご飯と味噌汁だけ。係りの人が運んできて、一日分を置いていく。勿論おもちゃもない。遠くで何かの音が聞こえるだけだ。
きっとあなたは叫ぶだろう。泣くだろう。呼んでも呼んでも誰も来てくれない。ひたすら待つだけ。
何もすることがなくてつまらないから、ちょっと自分の髪の毛を引っ張ってみる。ちょっと痛い。でもその刺激で暇つぶしが出来る。体中の毛を一本一本抜いてみる。毛はまた生えてくるから、また抜いて暇をつぶす。それに飽きたら爪で皮膚をひっかいてみる。『痛い』しかし、刺激的だ。痛いからまた引っかいてみる。何度も何度も同じところをひっかくから、やがてそこには毛が生えてこなくなってしまう。
それでもつまらないから、あなたはいつか癇癪が起きて、部屋の壁に頭を打ち付けるようになるかもしれない。それでも心は決して満たされない。今度は部屋の中で大暴れをしてしまう。そうしたら、ベットの角に顔をひどくぶつけて、片目がつぶれてしまうかもしれない。
ケリー9

それでもケリーちゃんは優しい心を失わなかった。

以下の文はケリーちゃんを引き取ったままさんが書かれたものです。ご本人の承諾を得て、ここにUPさせていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
我が家のケリーはタイハクオウムです。
推定30歳から35歳くらい(でも推定40年以上、ひょっとすると50に近い年だとわかりました)
最初はきっとお船に乗って日本へ来たかも知れません。
どこかのおうちからあるご夫婦のところへやってきました。
お店(スナック)をやってる奥様にお客さんが
「きれいだから看板鳥に」って・・
やってきた当初は本当にきれいな鳥さんでした。
お客さんの中でテレビ局の方がいて、あんまりきれいだからテレビのコマーシャルに出たこともあるそうです。
翼の力も強くって、片方4車線の道路を一気に向こう側まで飛んだこともあるそうです。

それも数年すると毛引きが始まりました。
でもまだまだ、ケリーはきれいでした。
そのうち奥さんが病気になって、おうちに帰ってこれなくなりました。
ご主人は会社と病院とをいったりきたり・・
ケリーは一人ぼっちの時間が多くなりました。
寂しいから呼んで、よんで、呼んで・・
寂しいから・・抜いて・・抜いて・・
寂しいから・・・また絶叫して・・・
朝も・・昼も・・夜も・・夜中も・・呼んで、絶叫して

でもご主人のことは大好き、ご主人もケリーのことは大切に思っていました。
でも・・長い時間を一緒にすごそう・・とはあんまり思わなかった。
そのうち、病気の奥さんがなくなりました。
帰ってこなくなったおかーさん・・
きれいだった体も皮膚だけ・・
たくさん飛べた羽も・・ぼろぼろ・・
ゲージに打ち付けて片方の目も見えない・・
それでもケリーはおうちのゲージの中にいました。

そのうちご主人がたまにしかおうちに帰ってこなくなりました。
ご主人のお母さんが病気になったから・・
でもケリーのことは大切で、餌と水だけはって・・
長い時間一人で・・ひとりで・・
鳴いて、呼んで・・呼んで・・
「かーちゃん」ってよんで・・「わんわん」って怒って・・
だーれも答えてくれない・・・

ある日まったく知らない男の人がケリーのゲージを抱えて何かに乗せました。
「ぶおーん」って言うのは・・「車?」
「どこ行くの?だれ?・・」
長い時間「ぶおーん」の音を聞きながら・・
次にゲージにかぶせてある布が取られたときには女の人が・・
「うーん、すごいくさい~~、でもいらっしゃい」
だれ・・だれ・・どこ・・
お部屋に上げられて、女の子がゲージの前に・・
「あっ、きたんだ~~」
だれ・・だれ・・
男の子も、少し大きいお兄さんも・・
だれ?・・「おかーさん」
みんなあの人のこと「おかーさん」って呼ぶよ
「おかーさん・・」
「これ、食べる?」
ん??なに?これ・・あまいよっなんだか覚えてるけど・・
ずーっと昔、おかーさんからもらったあまいもの・・(りんご)

かーちゃん、かーちゃん、あたし、ここにいていいの?
もうだれもどこにもいかない?
あたし・・一人にならないの?

見えなくなった片方の目はもう一生見えないでしょう。
毛引きも治療中
ケリーの災難
また始まったのかも
我が家で、叱られたり、すねたり・・甘えたり・・
独占できないかーちゃん
でもみーんな毎日帰ってきてくれる。
鳥仲間もできて・・
みーんな、みーんなかえってきてくれる。ねっ、かーちゃん
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ケリーちゃんがケージから出してもらえていたのは最初の2,3年だけ。そのあとは、ほとんど部屋の中に一羽だけの状態で過ごしていたようです。
犬も飼っていらっしゃたので、ケリーちゃんは「わんわん」と言いますが、犬は大嫌い。犬は自由に走り回っているのに、自分は絶対に出してもらえなかったのですから。
特に最後の半年ほどは、元の飼い主さんが2日に一回餌(ひまわりの種)と水の交換に来るだけで、誰もいない家の中でひと冬越したのです。
そして叫び続け、叫び続け、寒さにも耐えて、長い長い時間を待って、暖かくなった頃、やっと次の飼い主さんに引き取られました。
元の飼い主さんがケリーちゃんを心配していなかったわけではありません。ただ、どうしてよいのかわからなかったのです。あまりにもひどい状態なので『安楽死』を考えたこともあったとのことです。
ケリー日光浴

ケージの扉が開らいて日の光を浴びられるようになるまでに、40年以上ケリーちゃんは待たなければならなかったのです。
続きは数日中に・・・。
boti2

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テーマ: 小鳥大好き
ジャンル: ペット

タグ: オウム 毛引き 自虐 タイハクオウム

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