『自分の考え方』をちょっと書いてみようと思う。
過去ペットとしての鳥に関して、様々な本も読んだし、いろいろな人の書いた文も読んだ。
一見筋が通っていそうに感じても、同時になんとなく疑問も感じていた内容のものもある。
1 『コンパニオンバード』という概念について
『コンパニオンアニマル』とか『コンパニオンバード』という考え方がある。飼い主とペットという主従関係ではなく、「伴侶」としての関係であるべきという発想らしく、その概念を知った時はさもあらんやと感銘したものだが、現在では自分は『飼い主』だと思っている。
なぜなら平等な関係だと仮定すると『責任』の所在があやふやになるからだ。
法律上、ペットは飼い主の『所有物』として存在している。
しかし、生きている。
病気になったり、種類によっては人様に危害を加えることもある。
『所有者』には『責任』が伴うということだ。
しかもオウムは知能が高い。感情も情緒もある。
どちらかというと『手間のかかる子供』のようなものだ。
育て方を間違えると問題行動を起こし、手に負えなくなることも多い。
・・・・・特に大型のオウムやインコは・・・・。
憧れてお迎えしたものの、手に負えなくなってもてあます人は多い。
個体差も大きい。
人間の子供の性格が一人一人違うのと一緒だ。
どちらかというと、『扶養する義務のある子供』『躾をしなければならない子供』と考えたほうがいい。
しかし、人間の子供は20年も育てれば大人になるが、この『子供』ときたら40年育てても自立はしない。
この『子供』たるべき大型インコやオウムを、しかも少々トラウマをかかえていたり、問題行動を起こしている子供を上手に育てる実力を持っている人間は、ある程度の経験をつんでいるため、困ったことに『寿命が足りない』。
(……さらに、それ以上に問題をかかえているインコやオウムは、専門知識を持った人間にゆだねなければならないが、日本にはそういう施設はでき始めたばかりだし、アメリカのようなレスキューシステムはできていない。)
では、どうすればよいか。2 『絶対に最後まで飼います』『絶対に最後まで面倒見てくれる人に』という主張について
そういう記述が良くある。
はっきり言って『絶対』なんてことはありえない。
どんなに若くて元気な人間でも、ある日突然ペットの世話ができなくなってしまうことがある。
なりなくて『病気』になる人はいない。
遭いたくて『事故』に遭う人はいない。
『失職』したくもないし、『経営困難』にもなりたくもないし、『地震』にもおこってほしくない。
ましてや『認知症』にもなりたくない。
しかし、人間はそういう状況に陥ることがある。
人間はいずれ必ず年をとり、オウムの世話ができなくなる。
では、今のうちからどうしておけばいいのか。長寿のオウムやインコを飼う時、それを考えなくてはならない。
子供や孫が引き継いでくれるかもしれない。
しかし、その場合でも考えておかなくてはならない。
子供や孫が万が一引き継いでくれなかった場合はどうすればよいか。
その場合のことも想定して、毎日オウムと相対して育てておかなければならない。
努力もしておかなくてはならない。
え?どういう努力か?それまでどのような環境でそのオウムが暮らしてきたか、記録に残すこと。
万が一の時に引き継ぐ人が楽に世話をできるよう、訓練しておくこと。『ジュリアちゃんなら是非私が引き受けたい』
という人を作っておくことではないか。
私はケリーちゃんの記事を発信したが、ジュリアをケリーちゃんのように『40年』も待たなければ次の飼い主のところにいけないようにはしたくない。
だから時間を割いてはブログも書くし(ふだんはふざけた記事ばかりだが…)写真も撮るし、散歩に連れて行って人との触れ合いをさせる。
私は丸ハゲでトラウマをかかえていた6歳のアオメキバタンを引き取った。
7年かかってジュリアは老若男女問わず初対面の人の腕にも乗っていくようになった。
赤ちゃんが手を出しても咬みついたりしない。
小さい鳥たちに危害を加えたりもしない。
私はジュリアの『トレーナー』という意識でジュリアの世話を続けてきた。
長寿のインコやオウムを飼う時は、初めからそういう意識を持つ必要があるのではないか?
『コンパニオン』として癒してもらおうと思って迎えるのは人間の身勝手というものだ。
甘やかしすぎても上手くいかない。
厳しすぎても上手くいかない。
オウムは問題行動を起こして手に負えなくなる。
毛引きは治らないものとして考えよ。
自分が辛くなって続かなくなる。
鳥にも負担がかかりすぎて情緒不安定になる。
「まし」にするだけでいい。
私はまだまだ元気だし、ジュリアのトレーニングを今後も続けていくだろう。
幸い子供もいる。孫もいる。
生き物の好きな子供に育てよう。
しかし、もし、子供や孫がジュリアと金平糖を引き受けてくれなかったら、人様に頼るだろう。
その人が、苦労しないように、トレーニングを続けていこう。
・・・な~んちゃって・・・
・・・あとはただの写真集・・・・・。











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